家飲み酒をプロの味に変える | キャプテンズ・バー|オーセントホテル小樽【公式】メインバー
家飲み酒をプロの味に変える
2020.11.02

ステイホームにより内食需要は高まり、飲食業は宅配を試みるなど、難局を越えるべく様々な工夫を競っている。中でも巷で耳にする「ペアリング~Pairing」もその1つ。
Pairingの意味は「引き立て合ったり」「補い合ったり」重なり合う事で何倍もの価値を創り出すのを指す。飲むという字は食に欠くと描かれる様、想定外の体験を提供するので、経験と感性が求められる。
今回は、外食を控えているみなさまへ、家飲み酒をプロの味に変えるペアリングを紹介しましょう。
テーマに挙げたのは秋の風物詩「ボージョレ・ヌーヴォー」です。これに合わせるのはコンビニでも買える「ビーフ・シチュー」とした。
日本では11月第3木曜日が世界で1番早く、フランスボージョレ―地区の新酒が飲めるので、かれこれ30年前よりテレビや新聞に取り上げられてきました。ボージョレがあるブルゴーニュ地方では、コック・オ・ヴァン(Coq au Vin)という郷土料理が親しまれ、これが、日本人の味覚にぴったりなのですね。言語の通り鶏肉の赤ワイン煮込みを指すが、これが最高のペアを醸し出す。

先ず、家庭用シチューを調理、牛肉を鶏肉に変えるのは必須ですね。ローリエやハーブと共にトロリとなるまで煮込み、火を止める前にヌーヴォーを加えれば完成。
ヌーヴォーを口にすると最初、木苺の酸味が目立つが、ペアするごとに熟した苺に甘さが膨らみ、花々の香りが次々と登場。正しくフランスブルゴーニュのテロワールが凝縮した一皿で、時の価値をぐっと引き上げてくれそうです。
今回の挙げた手法は「合わせる」ということ。社会という杜にいると、年が違えども故郷が同じだけで話が進んだり、仲良くなったりしますよね。
Pairingも同じで、互いの個性を見極め、アクセントを加える事により印象を引き上げてくれるので、まるで魔法のようです。
皆さんも試してみませんか?