アイリッシュコーヒー | キャプテンズ・バー|オーセントホテル小樽【公式】メインバー
アイリッシュコーヒー
2020.01.24

ご存知でしょうか?寒い冬、ホッと心身を温めてくれるカクテル「アイリッシュコーヒー」。
焙煎珈琲に生クリームを二層に仕立て、口に含むと上質なカフェ・オレテイストが楽しめる上質な一杯。ルーツは、アイルランドからアメリカ、カナダに渡るシャノン空港(アイルランドで大西洋寄りの空港)が舞台。過去に、アメリカンドリームに夢馳せた日本人と同じく、新大陸に渡る欧州人がトランジットで発展した空港だ。

給油の都度乗客は一時降ろされ、寒さに乗客は肩震わせていたところ、看かねた空港バーのバーテンダーが温かいコーヒーにアイルランドの産物生クリームを浮かべ持て成したのが始まりと云います。
想像だが、乗客たちは目を引くような黒と白のツートンカラーに驚き、冷たいクリームとコーヒーの温かさといった対極。
味わいは深く、そして甘く、ビターなテイストが絶妙にウイスキーと絡み合い旅立ちの一杯として瞬く間に世界に広がっていった。正しくバーテンダーのホスピタリティーが生んだ一杯といえますね。

では、ここからは貴方だけの一杯を考えてみましょう。
ウイスキーはアイリッシュがなければお好きなものをセレクト。サントリーやニッカを選ぶか、バランタインの様に品格溢れるスコッチもいい。何れにせよ、飲んで頂く方の好みをチョイスすることが大切です。

次のこだわりはコーヒーです。昨今、(ROASTERY~ロースタリー)というワードがトレンドです。英語では「焙煎所、焙煎した~」というように、都内に出来たスタバのロースタリー・トーキョーでは、バリスタ世界チャンピオンが淹れたコーヒーやエスプレッソが飲めるなど話題を呼びました。星の数だけある豆の選別、焙煎する度合いによる風味のもたらせ方や淹れ方など、バーテンダーとの素養が共通、一層ニーズが高まっていくでしょう。

前置きが長くなったが、使用するコーヒーもこだわりたいという事です。
例えば地元で人気のカフェまで足を延ばし、テイクアウトしたコーヒーを使うのも良い。風味が落ちる前に使いたいのですが、止む得ない場合は常温で保存しましょう。コーヒーを温める際はラップして60秒レンチンします。ウイスキーを加え、自然に混ざるまで更に60秒待ちます。
最後に冷やしておいた7分立ての生クリームをゆっくりと浮かべ、シナモンパウダーを振りかけると完成。

お読み頂いてありがとうございます。今年もいろいろなカクテルをご提案してまいります。

□会員制情報サイト E=DUSH 掲載記事

第3回 トップバーテンダーの旬レシピ